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2011年12 月15日 (木)

「ラーメンと愛国」絶賛発売中(書評、メディア露出など) このエントリーをはてなブックマークに追加

 

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)
速水 健朗
講談社
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10月18日に発売された、『ラーメンと愛国』ですが、毎日新聞、朝日新聞、日本経済新聞などの書評欄に取り上げられております。主要3紙の書評、新書にもかかわらず、というのは、快挙かと思います(自画自賛)。

おかげさまで、2011年12月14日現在、4刷り計19100部となっています。

これ以外にも、週刊朝日(中森明夫さん)、日経MJ、週刊ダイヤモンド、東京スポーツ、日刊ゲンダイ(直木賞作家中島京子さん)、ダ・ヴィンチほかに書評が掲載され、さらに著者インタビューが、週刊文春(2011年12月1日号?)に掲載されました。ありがとうございました。

 

今後もメディア露出が続きます。大きいところでは、関西地方ほか朝日放送系列の深夜番組『ビーバップハイヒール』(2011年12月22日)でラーメン特集(がっつりラーメンと愛国の文脈で)、あと、マガジンハウスの『クロワッサン』『TARZAN』に著者インタビューが載ります。

ここでは、主要三紙の書評、及びその他ウェブ媒体のレビュー(の一部)をリンクと共に取り上げます。

 

主要三紙書評

確かに謎だったのだ。なぜ最近のラーメン屋店主は、藍染めのTシャツや作務衣(さむえ)を着てタオルを頭に巻くのか。なぜ相田みつを系の人生訓やら「ラーメンポエム」を壁に張り出すのか。
こうした疑問にピンと来た方は手に取るべし。巻措(お)くあたわざる知的興奮で満腹になることうけあいである。

朝日新聞2011年11月27日朝刊読書欄「なぜ作務衣を着るのか」斉藤環(精神科医)

と、このように本書はさまざまな思考を誘発・喚起してくれる。今後、食の文化研究(カルチュラル・スタディーズ)が進むことを期待したい。有名な「マクドナルド化」の議論にしても、テリヤキバーガーなどを例に引きながら、グローバル化とローカル化の相克を指摘する研究もある。中華料理であったはずのラーメンが、なぜ「和(ナショナリズム)」と節合されたのか。その問いは、日本の戦後社会、とりわけ平成とは何かを問い直す作業へと繋(つな)がるであろう。
日本経済新聞朝刊2011年12月4日付「ラーメンと愛国 速水健朗著 戦後社会を問い直す食の研究」社会学者 難波功士

 

高タンパク・高カロリーをうたう最近のラーメンと、自然食などを大切にするスローフード運動に「ご当地色」という類似点を見つけたかと思えば、石原慎太郎都知事が常々、反中国的な発言を繰り返しながら、中国由来のラーメンを都のキャンペーンに使う滑稽(こっけい)さを指摘する。具だくさんの一杯、ではなくて一冊。
毎日新聞2011年11月6日 今週の本棚・新刊:『ラーメンと愛国』=速水健朗・著(リンク切れ)

 

ウェブメディアの書評、及びブログの感想リンク集

 

ラーメンは日本人の国民食とも言われるが、思えばそれは中華そばだし、原材料の小麦はアメリカ産だ。さらにラーメンの語を広げた即席麺の発明者は台湾人だった。ここに日米中台4か国のラーメンを巡る“想像力のTPP問題”が浮上する!?
「本まわりの世界」中森明夫 週刊朝日 2011年11月18日号

 

工業製品として成功したチキンラーメンは、自動車産業を大量生産によって変えたT型フォードになぞられていましたが、品質管理の父ともいえるデミングまで 登場してきて、おやまあとビックリ。『ゲームセンターあらし』や『こんにちはマイコン』といった子どもマンガを長年描いていたぼくが、大人向けの学習マン ガを描きたいと思って最初に選んだ題材が、品質管理をおこなう「QCサークル」だったからでした。
読書:『ラーメンと愛国』(速水健朗/講談社新書)漫画家・小説家 すがやみつる

脱サラしたおじさんが町の片隅で細々と営む……といったラーメン屋のイメージはもはや遠い過去のもの。就職難のこの世の中で、一から店を築きあげようとす る若者がああしたスタイルをとるのは、いわゆるヤンキー文化の傍流なのだろう、くらいに認識していたのだが、本書はその〝作務衣系〟出現のカラクリを解き 明かしてくれている。
日本にラーメンがもたらされてから、〝作務衣系〟にいたるまでの、日本人とラーメンのたどった道には、都市問題や国土開発、産業構造の移りかわり、メディア戦略の加速化等々が、複雑に絡み合い横たわっていたのだ。
KINOKUNIYA書評空間BOOKLOG 文筆家 近代ナリコ

タイアップ歌謡曲、自分探し、ケータイ小説。流行しているのに、批評されない。マジョリティなのに、軽視されてしまう。フリーライター速水健朗氏はそんな対象に着目し、刺激的な論考を展開する書き手だ。
“日本の国民食”の雑学的要素と論考が詰まった速水健朗『ラーメンと愛国』–書評家 石井千湖(WorldJC)


前半はラーメンの工業生産品としての側面に光を当て、後半はそれが流通し消費される中でメディアの果たした役割に着目している。中盤でベネディクト・アン ダーソン『想像の共同体』(NTT出版)を引き、ラーメンという共通語の発見によって雑多なイメージが集約されていったと指摘する箇所が本書の転回点だろ う。 【書評】ラーメン=国民食の謎を解く『ラーメンと愛国』批評家 杉江松恋(ウレぴ総研)

ラーメンが、「日本人」の国民食と呼ばれるようになるまでには、いろいろな伏線がしかれているが、もっとも大きな影響をあたえたのは、GHQ占領期におけるアメリカの小麦政策だった。
こうして、旧植民地からのひらめきとアメリカ小麦政策、フォーディズムが相まって、戦後のラーメン文化が幕開けする。
ake.note 日本思想史、近代稲作ナショナリズム研究者 山内明美

著者は上記のような安藤の仕事を振り返ったうえで、彼が《商品の“発明者”や新産業をゼロからつくった起業家》というよりもむしろ、《ラーメンを 大量生産可能な“工業製品として発明し、安価な保存食品として世界に広めた》人物であったことを強調する。日本においてフォードの生んだものづくりの思想 を実践し、もっとも成功を収めた人物こそ安藤であったというわけだ。
しかし、本書はラーメンの普及と変化を通し、グローバリゼーションにおけるローカライズ、日本人にとってのもの作り、そしてナショナリズムまで論じる紛れもない日本文化論である。帯にある「ラーメンから現代史を読み解くスリリングな試み!」は大げさではなく、いささか強引な展開を感じさせるところもあるが、些細な手がかりからぐいぐい引っ張り読ませるところなど『ケータイ小説的。 "再ヤンキー化"時代の少女たち』を思い出させ、惹きつけられるものがあった。
ラーメンは民主主義のメタファーなのか?『ラーメンと愛国』ライター・近藤正高(エキレビ)


アメリカのスーパーマーケットからショッピングモールが発展する過程に触れているあたり、本書が『思想地図Β』で著者が監修した「ショッピングモーライゼーション」のアナザーストーリーとして捉えることも出来そうだが、その比較はここでは割愛する。
『ラーメンと愛国』を読んだ。ライター ふじいりょう(Parsley)(BLOGOS)

愛国とは仰々しい単語だが、ラーメンとどういう関係があるのか。一例を挙げると、そのナショナリズムが顕著に見られるのが「作務衣化」である。ラーメン屋 のイメージカラーは赤白から紺や黒へ、白い調理服は作務衣へと、かつては中国風の意匠であったものが和風となった。店名も「麺屋○○」のように、今では 「ラーメン」とカタカナの看板を下げている方が少ない。店内には「俺たちは今、まさに旅の途中だ」「ラーメンは俺の生き様」などと店主直筆のラーメンポエ ムが掲げられ、自らの"ラーメン道"を主張するようになった。
戦後日本のソウルフード・ラーメンから現代史を読み解く『ラーメンと愛国』ライター 平野遼(日刊サイゾー)

ラーメンにまつわる作られた文化史を紐解くという、とても面白い本だった。実は「伝統」なんていうのは、10年や20年という割と短い時間の中で、いつの間にか出来上がって、その存在を誰も疑わなくなるものなんだということを改めて認識した。
速水健朗「ラーメンと愛国」を読んだ(what's my scene? ver.7.2)

本書を読んでいて、色々と思い出したり、新たに思いつくことが多々あったもので。
たとえば「チェーン店」ではなく「ご当人ラーメン」がブームになったのと、「J-POP」と何か関係があるのではないか、とかw
いずれにせよ、一読すれば知的好奇心が刺激されること間違いなし!
【オススメ】『ラーメンと愛国』速水健朗(マインドマップ的読書感想文)
この新書では、日本の「国民食」となり、話題に困ったときには「おいしいラーメン屋の話」で場をつなくことができるようになるまでの「ラーメンの歴史」が解き明かされていきます。
とはいっても、個々の店や味についての話というよりは、「どうして、『ラーメン』だけがこんなに特別な食べものになっていったのか?」が、社会の動きにあわせて、丁寧に語られていくのです。
[本]ラーメンと愛国 ☆☆☆☆(琥珀色の戯言)


ご当地ラーメンは地域の個性や特性を反映したものではなく、全国均質のファストフードの流れから出てきた食べ物だという事実。「作務衣」を着るラーメン屋 の主人のスタイルは、「日本の伝統」「伝統工芸の職人の出で立ち」を再現しようとして、まったく正統性のない捏造された伝統である、とか。最近の店に目立 つ、相田みつお的前向きメッセージを店内に飾る宗教色や、「麺屋武蔵」以降の国粋主義的傾向も指摘されている。
ラーメンと愛国(情報考学 Passion For The Future)
縦横無尽な語り口があいからずうまい。
あっちこっち話が飛んでしまいがち(それがおもしろいのだけど)な
前作より、ラーメンというテーマがすべてを吸収しているので、
筋が一本通っていて読みやすかった。
本『ラーメンと愛国』(Invisible Circus)

著書

about::フリーランス編集者・ライターの速水健朗のブログ。ディスコや歌謡曲などについて。

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