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2009年3 月12日 (木)

卒業のマジックイヤー このエントリーをはてなブックマークに追加

あまりブログを放置するのもあれなので、週刊アスキーの歌謡曲連載の1年前の記事を転載。少し修正しつつ。菊池桃子のドラマ『卒業』と『テラ戦士ΨBOY』が収録された限定DVD欲しいんだけど、ヤフオクでもまだ1万円超えてるんだよなあ。

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1985年は歌謡曲ファンの間では「卒業のマジックイヤー」としてよく知られている年である。

`85年1月21日に尾崎豊の『卒業』が発売され、翌月2月21日に斉藤由貴が『卒業』でデビューを果たした。そして、さらに翌週の2月27日には、菊池桃子の『卒業-GRADUATION-』が発売されている。

卒業ソング三連発。ちなみに`85年はバース岡田がホームラン三連発をバックスクリーンまでかっ飛ばし、阪神が21年ぶりにセリーグ優勝を遂げた年でもある。

さて、斉藤由貴版『卒業』は筒美京平・松本隆のコンビ、菊池桃子版『卒業』は秋元康・林哲司のコンビ。両曲ともに強力なソングライティングチームの手によるもので、どちらにも軍配を上げ難い名曲。

しかし、卒業ソング3曲の中の勝ち組は、当時はもっとも売れなかった尾崎豊の『卒業』だろう。今でもカラオケで歌われ続けており、その場にいる男全員で、「夜の校舎 窓ガラス壊してまわった」のパートを大合唱するのは、この季節の迷惑な風物詩だ。
悪かった過去などなくとも、まるで自分の体験であったかのように錯覚することができるのが尾崎カラオケが愛される理由。

ちなみに尾崎豊はこの曲が発売された年の前年に、高校を中退。母校青山学院高等部の卒業式当日に、新宿ルイードで行った伝説ライブをもってデビューを飾っている。

斉藤由貴は『卒業』でアイドルとしてデビューした後、『スケバン刑事』などで人気を博すが、次第にアイドル歌手を"卒業"し、演技派の女優へと転身していく。また、1990年に雑誌の企画で尾崎豊と知り合い、互いに惹かれ不倫の関係となってゆく。

われらが菊池桃子は1988年にアイドル歌手を"卒業"し、自称"ロックバンド"のラ・ムーを結成。こちらのその後については特には記さないでおこう(「菊池桃子と木村カエラ、どっちが本当のロックだ? 」←こことかで何度も書いてるし)。

1985年は日本社会にとってもある意味卒業の季節だった。それまでは円安に助けられていた国内の輸出産業は、85年のプラザ合意によって規定された円高ドル安路線の中で、自立を余儀なくされるようになる。アメリカからのちょっとした卒業である。

1985年に、実はもう一曲『卒業』というタイトルの曲があった。元わらべの倉沢淳美の『卒業』だ。わらべから高部知子が卒業したのはよく知っているが、この曲のことはよく知らない。
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