『20世紀破天荒セレブ―ありえないほど楽しい女の人生カタログ』感想
国書刊行会
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20世紀に生きた20人の女性の伝記や自伝を濃縮した一冊。
この本、なにがいいかって、企画が素晴らしい。
伝説的なバンド追っかけ少女に、1920年代の売れっ子作家の妻、恋と借金が半端なく多い女流作家、エジプトの富豪と結婚した美人フォトグラファー……洋の東西も問わないし知名度もばらばら。そこを、「破天荒」な女という切り口で一冊の本にするというのがこの本の企画の概要。
本の構成上、「ニンフ」「ミューズ」「カリスマ」とジャンル分けされているけど、これすらいらなかったように思う。「破天荒セレブ」っていう言葉を見つけた時点で企画者の側に軍配。
また、本書はいわゆる「女の生き方」的な実用ガイドでもある。各人のまとめの部分に、「○○になりたいあなたに…」というコーナーがつくられている。そこでは、ファッションはど うきめたらいいとか、受け答えの模範解答とかがまとめらている。とはいえ、普通の人にはとても真似できないというか、かけらも参考にならないという意味において、まったく実用的でない実用ガイドなのだ。これはもちろん、ほめことばだ。
さらに、この本の実用的な箇所は、きちんとある。それは各人の名台詞、辞世の句がまとめられているというところ。いやあ、さすがに破天荒なセレブたち。クオリティーの高い名文句をがんがん吐いてくれる。
名言というのは、日頃スピーチをしたり、原稿を書いたりする人にとっては、なにかと便利なものなので、僕も、いつかどこかで本を書くときに使う機会がないかといろいろメモしている。この本は名言集としての価値は非常に高い。ひとつお気に入りを引用する。借金の踏み倒しと、かけおちを繰り返した大正時代に活躍した小説家の田村俊子が原稿を依頼されたときのひと言。
「こんなごみごみしたところじゃ、いい作品なんか湧いてこない。わたしは樹の見えないところではインスピレーションが湧かないたちなんだから」田村俊子
素晴らしい。
ちなみに、僕が個人的に集めた名言で、とびっきりの奴も披露しておこう。この本とは関係ないけど。
「男はどんな美人の妻よりも、触ったことのないブスに興味がある」岩城滉一


わ~やっぱりそうですか・・
特に最後の格言?は勉強になりました
投稿情報: fujiko | 2008年8 月16日 (土) 15:07