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2008年5 月29日 (木)

『ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち』目次 このエントリーをはてなブックマークに追加

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち
速水健朗
原書房
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【目次】

■第1章 「情景」のない世界

 ケータイ小説のキーパーソン
 『恋空』に見る、浜崎あゆみの影
 『赤い糸』という題名はどこから来たのか
 携帯電話の普及とそれを司る女神の存在
 「コギャル」の教祖から「女子高生」のカリスマへ
 回想的モノローグと『NANA』『ホットロード』
 『ホットロード』と浜崎あゆみ
 あゆとユーミンの歌詞の違い
 歌詞への共感、オンナ尾崎としてのあゆ
 「笑わない歌姫」の系譜
 あゆのレイプ疑似体験とトラウマ語り

■第2章 ケータイ小説におけるリアルとは何か?

 本当にレイプやドラッグがリアルなのか?
 学校図書館はケータイ小説をどう捉えているか?
 「リアル系」と「ケータイ小説のリアル」
 リアル系、不幸表明ノンフィクションの流行
 『ティーンズロード』とケータイ小説の類似性
 不幸自慢のインフレスパイラル
 コミュニケーションから生まれるケータイ小説
 不良少女像の変遷
 ヤンキーを駆逐したコギャル
 浜崎あゆみから始まるヤンキー回帰
 ヤンキー文化と相性のいい相田みつを
 ケータイ小説の文化的背景のまとめ

■第3章 「東京」のない世界――ヤンキーの現在形

 ケータイ小説における「東京」の欠如
 上京という概念が存在しない漫画『頭文字D』
 援交するヒロイン
 ケータイ小説の登場人物に見る職業観
 横文字への憧れのない世界
 「東京に行かない」感覚とは何か
 復活する「地元つながり」
 広義のヤンキーについて
 DQNとヤンキーの違い
 暴走族と連合赤軍はどう違うのか?
 尾崎的な反抗から、浜崎的な内面対峙へ
 牧歌的なヤンキー漫画の時代が終わった九〇年代末
 ファスト風土的な郊外から生まれた新しい文化
 ショッピングモール内の大型書店こそ本丸
 出版を通じて日本人が形成される

■第4章 ケータイが恋愛を変えた

 ケータイ小説のリアルなリアル!?
 DVとデートDVの違い
 『恋空』に見るデートDV描写
 「妊娠小説」としてのケータイ小説――すぐに結婚したがる男たち
 暴力の理由は愛情なのか?
 ケータイ小説で恋人が死ぬ理由
 携帯電話の普及がデートDVを生んだ?
 携帯メール依存症と「つながること」を希求する若者
 変体少女文字と「つながり」重視のコミュニケーション
 AC系の潮流の中のケータイ小説
 『NANA』にみるACの傾向と「優しい関係」
 「優しい関係」における性愛の問題
 恋愛小説が顕著に映し出す時代の変化
 オールドメディアへ想いを託す彼女たち

2008年5 月25日 (日)

ケータイ小説と書店流通のファスト風土化 このエントリーをはてなブックマークに追加

 

ケータイ小説書籍のメイン読者は、地方都市……例えば北関東
『On the Road』あるいは『前略、道の上より』<三十路でアニメ>

【関連】ニヒリズムを越えて<葉っぱの「歩行と記憶>

ケータイ小説が地方で売れているというのは、多くのケータイ小説論が口を揃えて取りあげていることだけど、これと接続して考えるべきなのは、小田光雄がここ10年、出版界の片隅で唱え続けてきた書店の郊外化論、つまり、書店流通の世界のファスト風土化の問題のはず。

小田光雄の『出版社と書店はいかにして消えていくか―近代出版流通システムの終焉』によると、80年代以降、都市型の書店が1万店舗つぶれ、かわりに郊外型書店が1万店舗新規出店しているという。

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2008年5 月24日 (土)

生物と無生物と『「謎」の解像度』のあいだ このエントリーをはてなブックマークに追加

「謎」の解像度
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円堂都司昭
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(このエントリーのタイトルはホッテントリメーカーが命名しました。)

あの有名なM君の部屋にはドアがなく、カーテンで仕切られていただけだったという。

宮崎勤は「自閉に失敗」したから事件を起こしたのだ、という「見立て」から始まり、渋谷の「広告都市」化、テーマパーク化など(北田暁大)というような概念を援用し、カラオケ、テレクラ、ウォークマン、シンセサイザーなど「メディア」の変遷を執拗に辿りながら、八〇年代以降の時代環境と綾辻行人の“館シリーズ”を関係性を論じているのが、円堂都司昭の批評家としてのデビュー作で、創元推理評論賞を受賞した「シングル・ルームとテーマパーク――綾辻行人『館』論」。

そして、その円堂の新刊『謎の解像度』は、このスタイル、つまり、新本格ミステリの作家たちの作品を通して、現代の時代環境を論じていくというフォーマットで書かれている(「シングル・ルーム~」も本書に収録されている)。

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2008年5 月 9日 (金)

ビーバップの舞台はどこだ、もしくはヤンキーとポストコロニアルについて このエントリーをはてなブックマークに追加

思想地図 vol.1 (1) (NHKブックス 別巻)
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『思想地図』を読んだ。

載っていた記事の中では、韓東賢の朝鮮高校のケンカの話が抜群におもしろかった。
1970年代~80年代に、朝鮮高校と右翼的校風の国士舘高校がずっと対立していた話と、なぜ朝鮮学校といえばケンカなのかという考察。

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著書

about::フリーランス編集者・ライターの速水健朗のブログ。ディスコや歌謡曲などについて。

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