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2007年4 月 1日 (日)

植木等 with 三波春夫の『新二十一世紀行進曲』 このエントリーをはてなブックマークに追加

植木等的音楽植木等 with 三波春夫という昭和の二大お祭り男がデュエットした『新二十一世紀行進曲』という奇跡の一曲が『植木等的音楽』(大瀧詠一プロデュース)というアルバムに収録されている。

一時代を築いた二人が「ちゃんちきおけさでスーイスーイスーイ♪」と互いの代表的なフレーズを前半を植木、後半が三波というように入れ替えて歌ってエールを送りあっているという、感慨深い歌だ。「マルチメデアの大行進」「茶飲み話が国境越える」という、内容からもわかるように、これが発表されたのが1995年。あれから12年。ついに二人とも鬼籍に入ってしまった。

この二人を研究対象として入れ込んでいたのが評論家の平岡正明。 「プチブルの自衛本能を誘発させる陰謀だったぞ。植木等の根は善良で小心な人物だったという類の言説は……。」 これは平岡の“植木等異説”の一文。

植木が亡くなったことで、またぞろ“実際の植木等は、生まじめで人畜無害な人物だった”という論調で埋め尽くされているので、カウンターとしてこの平岡の異説を取り上げたい。

この論の中では“スーダラ”が仏教でいうシュードラ(Shudra、首陀羅)のことであり、“無責任”というのは60年安保を通過させた岸信介のことであり、強いては戦争責任を放棄した昭和天皇のことであるという小林信彦の論を取り上げ、大藪春彦の『蘇る金狼』は、『ニッポン無責任時代』の翻案だということも指摘するなど、いつもの平岡節が展開される。

この“植木等異説”は『大歌謡論』の中の一章。なかなか入手し難い一冊だけど、見つけたら入手しておくべき。

植木等的音楽
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