東京湾オリンピックとメガフロート
2016年のオリンピックの候補地に東京が決まったらしい。
市川崑のドキュメンタリー映画『東京オリンピック』は古い建物を鉄球で粉砕するシーンから始まる。競技場の建設から始まる一連の都市開発こそがオリンピックの本体であり、スポーツ競技の部分はその一端に過ぎない。そう汲み取ることができるオープニングだった。
1964年の東京五輪の一番の意義は交通インフラの整備にあった。首都高に東名高速、東海道新幹線という大規模交通インフラのための予算がオリンピック開催という名目のために捻出された。 日本は国家主導によるストロングスタイルの国土開発を行なうことで、経済成長を成し遂げた。そこで必要とされたのが国民の圧倒的支持。それために55年体制と呼ばれる自由党と民主党の合併があり、ぶら下げるにんじんとしての「所得倍増計画」というお題目が提示され、魅力的な祝祭としてオリンピック、万博が企画された。
今回の2016年の五輪誘致が実現すれば、明治以降の関東大震災後、二次大戦後、東京五輪前に次ぐ4度目の都市開発になる。で、そのコンセプトは東京都が示すコンセプトよりも、ウェブサイトにある計画地図が見事に表わしている。これが計画地図。
1964年には神宮の国立競技場をメインにし、代々木や駒沢、そして北の丸の武道館等で競技が行なわれた。一方、2016年の予定ではメインスタジアムが晴海で築地がメディアセンター、選手村は有明。といった具合に主要施設は東京湾岸で行なわれる。これでは東京オリンピックというより東京湾メガフロートオリンピックだ。あ、あれっ、
1988年7月、関東地区に新型爆弾が使用され、第三次世界大戦が勃発した。そして31年― 東京湾上に構築されたメガロポリス=ネオ東京は、翌年にオリンピック開催を控え、かつての繁栄を取り戻しつつあった。
1988+31年だと2019年。やっぱそうだ。上の引用は劇場版アニメーション『AKIRA』の時代設定なんだけど、今度の東京オリンピックの構想、ほぼそのままじゃないか。これはまさしくAKIRAの世界だよ。
やっぱ今、僕らが生活している東京はもう過密すぎるし老朽化したから、東京湾上に第二東京をつくって遷都しようっていうのが、この第二東京オリンピックの目的なわけだ。
最近の巨大豪華マンションのコマーシャルはみんな佃島とか東雲とか豊洲とか芝浦とかあっちの方だし(というか、何時の頃から個々のマンションのコマーシャルなんてやるようになったの?)。もうdan kogaiとか金持ちは移住してるし。
まあそれはともかくAKIRAはもう一度今の技術でアニメ作り直した方がいいんじゃないの? カップヌードルの3ヶ月に一回しか更新されないようなたるいアニメ作ってないでさ(しかもカップヌードルのトップページは別コンテンツになってんじゃん)。それだよそれ。オリンピックなんてやってる場合じゃないよ。もう。
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