岡田有希子~中谷美紀、パソコンのCMとアイドル
僕が最初に中谷美紀を認識したのは1994年~95年のIBMのTV-CMだったはず。
ThinkPadのイメージガールだった中谷美紀は手足が長く、黒髪おかっぱが印象的だった。
その10年後、秋葉原が舞台になった映画『電車男』で主役を演じた彼女が、秋葉原の電気店にPCを選びに来るシーンがあったが、彼女のバックにはちゃんとThinkPadが映っていた。(プロダクト・プレースメントなのか?)。
その中谷美紀の出世ドラマ『ケイゾク』の主題歌で、みずから歌った『クロニック・ラブ』は岡田有希子のアルバム『ヴィーナス誕生』の1曲目『ワンダー・トリップ・ラヴァー』のカバーというか焼き直し。これは毎週『ケイゾク』を見ていた頃に「なんか聞き覚えがある」と思っていて、後に思い出した。
この岡田有希子のラストアルバムとなった『ヴィーナス』は全編かしぶち哲郎のアレンジによるもので、『ワンダー・トリップ・ラヴァー』や、シングルカットされヒットした『くちびるNetwork』は坂本龍一が作曲している(ちなみに前述の『クロニック・ラブ』は坂本龍一プロデュース)。

中谷美紀がIBMのPCのCMに出ていたのと同様、岡田有希子も当時東芝のパソコン(パソピアIQ)の広告に出ていた。まあパソコンといってもほとんどゲームしかできなかった8ビットのMSXだ。
ただ東芝のMSXにはワープロソフトが付いていたようでそれが売りになっている。なもんで“ポエムが打てるパソコン(!?)”が売りにされていた。ポエムにくわしいニュー評論家もびっくりのはず。その当時のコピーはこんな。
有希子のポエム、初体験。 ワープロ内蔵のMSX。
きょうパソピアIQでポエムしました。
IQで恋レター、有希子のMSX。
有希子の想いをキー・イン。熱い言葉が出てきます。
ソースはこちらhttp://s-sasaji.ddo.jp/pccata/toshiba.htm ご存知のとおり、岡田有希子は1986年の4月に。四谷のサン・ミュージックのビルから飛び降りた。先月で20周年だったようだ。
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先にも触れた最期のアルバム『ヴィーナス誕生』はいきなり『ワンダー・トリップ・ラヴァー』から始まるは、ジャケもこんな。まさに“エレクトリック・ヴィーナス”へのイメージチェンジだった。
『くちびるNetwork』の歌詞を書いたのはサン・ミュージックの先輩である松田聖子。 この十年後に実現するグローバルネットワークを予言する歌という解説は大げさで、男女の恋愛をNetworkに例えた歌。「くちびる」というフレーズでわかるとおり、1986カネボウ春のキャンペーンソング。このCMには岡田有希子本人も出演した。 松田聖子が歌詞を手掛けるというのはもちろん初の試み。
バカね 私はすぐに堕ちたりしないつもり
あきらめなさい
でも 誘ってあげる ロマンティックに
がまんできずに ほら...くちびるをNetwork
あなた、 いつも自分から
何も言えない……じれったい……
松田聖子の曲の典型である“おく手男とそれにじれている女”というシチュエーション。ただ松本隆と違って“うっとおしい女”の部分が垣間見えるところがいかにも松田聖子らしい。
はねた感じの曲調と誘惑的な歌詞はともに松田聖子の『Rock'n Rouge』(作詞、松本隆・作曲、呉田軽穂、1983年)を意識して作られている感じ。ちなみにこちらは1983年のカネボウのキャンペーンソング。作曲者は違っても同じメーカーのキャンペーンソングだと似たイメージのものが生まれるようだ。
ちなみに松田聖子も80年代半ばにパソコン(こちらもMSX)の広告に起用されている。ソニーの“ヒットビット”シリーズ。
こちらのキャッチフレーズは「ひとびとのヒットビット」。 当時の若い男の子の消費が、一眼レフカメラからパソコン(マイコン時代)へと流れたころで、カメラの方は80年前後は大場久美子(オリンパス)、宮崎美子(ミノルタ)、早見優(ペンタックス)と来てその辺フェードアウト、80年代半ばからマイコンの時代となり上記以外に斉藤由貴(NEC)、工藤夕貴(日立)、南野陽子(富士通)、宮沢りえ(富士通)といった感じがCMに出演していた。


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