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2006年5 月 7日 (日)

『MOTHER3』感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

MOTHER3
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『MOTHER3』クリアー。多分ネタばれはなしない。しないと思う。でもちと覚悟しておけ。ダスキンダスキン。

前作、前前作は郊外、UFO、ゾンビ、ポルターガイストという80年代アメリカ映画的なアイテムが立ち並ぶ世界で、当然『MOTHER3』でもそんなワールドを期待してたのだけど、いきなり森が舞台でドラゴンが出てきたりとファンタジー世界で驚いた。だって僕が最初の『MOTHER』に飛びついたのは、剣と魔法じゃない世界が舞台だったから。このオープニングの世界については、あとで納得したけど。 過去二作が『未知との遭遇』、『ポルターガイスト』、『ゾンビ』、『激突!』、『ブルース・ブラザーズ』などの要素がごっちゃ煮的に詰まっていたけど、今作ではまず双子の兄弟リュカとクラウスはアゴタ・クリストフ「悪童日記」の三部作。あと印象では『STAR WARS』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『AKIRA』、チャペック『R.U.R』、『マトリックス』、『ルパン三世 カリオストロの城』ほか一連の宮崎駿作品なんかが元ネタとして挙げられるかな? いや多分これはごくごく一部だけど。 先に挙げたドラゴンと森のオープニングの世界は、「しあわせ」や「通貨」という概念もない皆が助け合う理想世界。そこに謎の闖入者によって「しあわせのはこ」と通貨がもたらされることで、急速に世界は文明化する。その世界の変化がこのゲームのひとつの軸になる。ちなみに文明化とは、街が舗装され、鉄道という交通網ができ、モノを買うには通貨が必要となり、通貨を得るために人々は「こーば」で労働する必要に迫られるということを指す。 ちなみに「しあわせのはこ」が何かとは明確にはされなかった気がするけど、糸井重里がこれまで生きてきたメディアであるテレビであり、現在もっとも入れ込んでいるパソコンのことのようだ。 これをもって糸井が「テレビやパソコンが本当に人間を幸せにしたのか?」というメッセージを投げかけている、と解釈するのはちょっと安易過ぎで、微妙なネタばれラインになるけど、「しあわせのはこ」とは“もう終わった世界”から届けられた記憶という見方もあるのかなと。僕は最後の敵がこの「しあわせのはこ」なんだろうなあと確信しながらプレイしていたんだけど、最後の敵はもっと意外な存在だった。秘密。でもこの最期の敵に関する物語の飛躍というか、素っ頓狂なところがこのゲームの一番おもしろかった部分だった。 で、賛否両論のあるエンディング。これはメディア論的にというか、コミュニケーションの手段がテーマになっているという見方からは「しあわせのはこ」が最期まで物語にからんでくるというのも的外れじゃないのかも。 ネタばれにならないと思うけど、このエンディングで僕は『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』を思い出した。ちなみに『宇宙開拓史』は僕が最初に物語で感動した作品。 ディスコブログ的に触れておかなくてはいけないのは、いわゆる物語の中で大事なものを守る聖霊に当たるキャラクターに、7人のオカマが割り振られているという部分。トランス・セクシャルな存在は妖精的であり霊媒的。“家族”をテーマにしたゲームなんだけど、本来、家庭に居場所がない彼ら(彼女ら)の居場所もちゃんと設けられているということか。 まだネット上の『MOTHER3』の感想などは見て歩いていないんだけど、普段見ているサイトの方の感想で、「うんうん」と思ったのがこちら。 http://homepage2.nifty.com/tsuwamono/ あと、1年前のユリイカの『ムーンライダーズ特集』で、鈴木慶一とメディア論みたいなテーマで書かせてもらった原稿で、『MOTHER』や糸井重里やアメリカやブライアン・ウィルソンの『SMiLE』のことについて書いたので宣伝しておきます。

それと、糸井重里とスピルバーグについてむかし書いた文章がコチラ。 テレビから出てくるもの。映画『ポルターガイスト』 (犬にかぶらせろ) あと、『MOTHER1,2』をやってないひとは、できれば先にやった方がいいかも。ちゃんとゲームボーイ・アドバンス版が出てるんで。

MOTHER 1+2
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