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2006年4 月17日 (月)

ステルスマーケティングの事例としての川嶋あい このエントリーをはてなブックマークに追加

悪の(?)口コミ「ステルスマーケティング」に気をつけろ! (Heartlogic)

つまり、サクラが中立の第三者を装って口コミの発信・伝播を図る行為を、「ステルスマーケティング」と呼ぶようだ。

これを読んでステルスマーケティングを代表する最近の事例は川嶋あいだと思った。一度まとめておきたかったので、そのマーケティングの手法をまとめてみた。

Wikipediaをベースに綴っていく。

・2002年2月、路上ライブを東京・四谷で開始。その後渋谷に拠点を移す。表向きには学生などの多くの支援者が現れ、少しずつ軌道に乗っていく。

これが2ちゃんねるの川嶋あいコピペによるとこういう説があるらしい。

●路上ライブ1000回と渋谷公会堂でライブする事が目標、路上ライブを始める。(※この時点でINGと言う企画会社が付いている。この会社の取引先にSMEがある)

● 「一人ぼっちの路上ライブ」との事だが、初期の路上の時点で既に4人ほどのスタッフを伴っていて、キーボードを運ぶのも告知用のホボードを持ってきたのもそのスタッフ達。そしてセッティングが完了するとスタッフ達はそのまま正面に座り込んでサクラとなり 声援を送っていた。

●活動当初の1stのチラシにも川嶋あいの問合せ先として、INGの連絡先が書いてある。

●INGのHPから主要取引先の筆頭に記載のあった・Sony Music groupを2chで話題になってから削除。 その後の展開はこう。

・2003年5月、路上でのCD手売り5000枚の目標を達成。 ・2003年8月20日、念願の渋谷公会堂でのライブを実現する。このライブで、自分はI WiSHのヴォーカルaiであると告白して話題となった。

この告白はなぜかスポーツ新聞の一面を飾ったりしました。スポーツ新聞になるとペイドパブに一面を売るのかと少し驚いた。 そのあとも続く。

・2005年4月、『大切な約束―How tears fall 』を刊行

これを説明すると、まずORICONのメルマガで「大切な約束」という匿名の小説が連載される。それが50万人の読者を集めたということから 2005年6月に書籍化。中身は主人公の子供時代に父のが死に、母子の貧乏生活を送ったのち上京し歌手を目指し成功するけど母が死ぬというもの。発売元は『DeepLove』のスターツ出版。その後、この匿名の作家の正体が川嶋あいであると本人が告白。これに伴う『女性自身』の取材(というかパブ記事?)で父は自分が10歳のとき、母は16歳のときに死んでいることを告白した。告白はこれだけで終わらない。8月2日、自らのホームページで「またもう一つの真実について。私を育ててくれた両親は本当の両親ではありません。生みの母親は私が 3歳の時にこの世を去りました。」と追加告白。この辺のくだりは日本テレビの24時間テレビでも取り上げられていた。まあ、この辺は古典といっていい“泣き落とし”マーケティングか? このあとくらいから目立ってくるのは“社会運動マーケティング(Cause Marketing) ”(参照『ブログを利用した口コミマーケティング/メモ(量産型ブログ)』)。

・2005年1月16日、神戸市長田区の商店街での 震災復興ライブに出演。

・2005年8月、エチオピアに児童養護施設を私費を投じ建設することを表明

・2005年 11月26日、『 若者の人間力を高めるための国民運動』に出演し、ニートを応援 。 ・2006年1月15日、再び神戸市長田区にある大正筋商店街でライブを行ない、震災遺児支援施設「レインボーハウス」を訪問し、自らのCD50枚を遺児に贈った。

  こんな具合。単純なタイアップではヒット曲が出なくなってきた音楽業界にとって、これからはどんな手法でCDを売るかが大きなテーマになってくる。僕個人としても、これからどんなアーティストが出てくるだろうという興味よりも、むしろどんな新しい手法でマーケティングを仕掛けてくるかのほうが興味ある。 こんなのとか、こんなの< /a>とか、こんなのとか。 あ、いっとくけど、僕は川嶋あいの大ファンだからね。とくに「1/fの揺らぎ」と呼ばれるあの独特の音程の揺らぎっぷりがたまらないです。

見えない翼(初回生産限定盤)
川嶋あい直樹 長澤孝志
ソニーミュージックエンタテインメント (2006/04/19)

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